2016-09-13

お稽古_⑤ 小稽古:小舞の立ち稽古 ☆☆☆★

日、月と続けて小稽古でしたけども、既述の通り、小舞「七つに成子」は型も多いですし、そのほとんどは息子殿にとっては初めてのもの。
加えて10月は、僕も自分のことで忙しくなりそうですし、体調が悪しうなることも想定して、できる時に、なるべく先に進んでおくことにします。

体調が悪く……と、書きましたけども。何も息子殿だけが悪くなるわけではなく(;^_^A
目下は、どうやら僕は「喘息」という病状です。謡の途中で咳き込むと、なかなか止まりません……orz

これでは舞台の仕事にも差し支えますのでね……。しっかりと今のうちにコントロール下においてしまいたい所です。

月曜の稽古は、ムスメがどうしても「おけいこしたい」と言い、僕が渋っていると、泣きそうな顔で懸命に小舞「土車」の音律を謡いだした(別に教えてもないんですけども。)ので、その篤い気持ちを、あまり無下にもできないなぁ、と思いまして(;^_^A

息子殿が手洗いに外した隙に、脇正面の座敷でムスメと「土車」の謡を少しやっているところ、戻ってきた息子殿が、おもむろに扇を取って広げ、何やら舞い始めたので……(;^_^A
それなら、一指し舞ってもらおうか。ということで、本式に?舞台に上がり、ムスメと僕が後ろで地謡をして、おにーちゃんには小舞「土車」を舞ってもらいました(--;)

まぁ、それで満足したみたいなので、良かったですけども(^^ゞ
うーむ……。来年は、ムスメに初舞台を踏ませるかぁ!!(笑)
やるならば、キチンとしっかり教えねばのぅ(+_+)

とにかく。
ムスメのおけいこイレギュラーがあって、始まりが少し遅くなってしまったんですが、まずは狂言「業平餅」のおさらいから。これは復習なので、ごくごくサラリと終了。
そして、今回の稽古のメインは小舞「七つに成子」の「型」です。

さてさて、何から、どうやって教えたものか。
よくよく型の段階を細分化して思案すると………。
さすが「土車」。大蔵流では大事な曲ですが、初歩に学ぶ意味が分かりました。
息子殿もそれに気付いたみたいで、
つちぐるまの○○のかたちに、にてるかんじ?
と尋ね返してきます。もちろん、「七つに成子」には今までには一度もやったことのない型もありますけども、基本的な所作は共通してる。って所も多い……。

そうなんですよね。「土車」の型の発展系?とでも言いましょうか。その概念が把握できれば後は楽ですね。ぐっと指導しやすくなりました。
型の呼称と、その一連の動きを説明し、やって見せて、やらせてみて。
できないなりに一生懸命に、難しい動きを真似ようと、汗だくになって苦戦してる息子殿の姿を見てると、何やら面白くて噴いてしまいました。
「どや、難しいか?」「難しいやろ?」
と、尋ねると
うん!
と。「やり甲斐あるやろ?」「それをな、格好良う舞わなアカンねんデ。」(笑)
と伝えると、やる気に満ちたようでした。

目下の課題は、お乳の目(by白洲正子)おへその目(とーちゃん用語)がどこを見ているか……(体幹の方向)を意識して、型をしてみることでしょうか。
☞変な話ですが、例えば「扇を体幹の正中を通って……云々」と言うより、お扇子はおちんちんとおへそ、それから鼻の先を通って、クサいクサいなるねん。と言う方が動きが直感的に伝わり、どうやら記憶にも残りやすいようなのです(^^ゞ



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