2016-07-28

【夏休みの工作】iPhoneのストラップを根付にしてみる!!(☆☆☆★)

先日、根付を2個入手した話はしましたね。
これを、愛用しているiPhoneのケースのストラップに仕立てようかと思いまして。
☞あ!別に僕個人はお休みでも、何でもないですが、息子殿は既に夏休みです。
☞ですので、便宜上、夏休みと呼ぶことにします。

息子殿が、おばちゃん(絵本作家じゃない方)から組紐の根付紐をご褒美に組んで貰ってまして。構造が分かりましたのでね、とーちゃんは自作してみることにしました。

地元の手芸店は結構、細々としたパーツをそろえておられましてね。
☞いつも助かってますです!クラフトパークさん!
☞この間は、財布を忘れてごめんなさい!!ちゃんと、買いました!!

イメージでは、根付を取り付けるには、大小の2つの輪っか、を作ればいいわけです。

左の写真上の真ん中(根付の右側)にあるのが、レーヨン製の、いわゆる市販の「根付紐」です。
参考までに買いましたが、大小の輪の大きさ、全体の紐の長さの当たりを付けたかったためです。ストラップって、割と摩耗するんですよね。なので、レーヨンはちょっと弱いかな。……と。

店員さんに、相談しながら、ストラップの材料を吟味しておりますと!
我が意を得たり!!

こんなのがありまして。
ええ。片方は、ケータイのストラップホールに、もう片方はねじ式のカバーが付いていて、ビーズなどを加工してオリジナルの紐を作れるというものでした。
(分かりますかね?)

初めから付いてたコードを外してみましたが、六角ねじとカバーの両側に穴が開いています。
☞欲しいのは金具だけなんですけどね(笑)
ちょっと、並べてみました。
影になってちょっと分かりにくいですが、一番下の、根付紐が既製品サイズですので、それに合わせて、両方に輪っかを作ってみました。

輪っかの作り方は、フィッシャーマンズ・ノット(テグス結び)に一工夫しました。
☞引っ張られると、固く締まるわけです。ケータイストラップのコードも芯はテグスですし。 

※より詳しくロープワークを見てみたい人は、こちらの
Knots 3Dというアプリがオススメです。ヌルヌルと縄が動いて結ばれていくのは面白いです。いろんな方向から見られますし。日本語にも対応しています。
たぶん、ねじ式なのはケータイ本体側のストラップは外さずに、持ち手側の方を取替えられるためではないかと。

根付を取り外すつもりはないので、一続きの紐です。

ねじ側のパーツを通してみました。
さらに、カバー側の方にも輪を通して、ねじを留めて完成です。

さて、何故、大小の大きさの輪になるのか?

小さい輪の方は根付側ですね。

大きい輪の方は、ケータイのストラップホールに通した後に、輪の中に根付を通さないといけないので、大きいのです。
☞金具の中にうまい具合に結び目が隠れました。
こんな感じ。
なんでカバー付けてるか?って?

このカバーの内側にPiTaPaというIC決済カードを忍ばせています。

一定額を下回るとオートチャージしてくれるので、いちいちカバーを外さなくて良いので、便利です。
こんな風になってます。
思いがけず、巧いことできましたので、ご紹介しましたにゃり。

ケータイにストラップホールのある人は、根付を取付けしてみてはどうでしょうか(≧∀≦)

お稽古_② 小稽古:ログ残すの忘れてました(;^_^A (☆★★★)

月曜日。
そうそう、今回のタームから、また平日2回の小稽古、週末の大稽古1回(まだ、御大にはお出まし頂く必要はないので、週3回の小稽古ですが。)のスケジュールに戻ってるんですよね。

そんなに暑くないと、僕には思われたので、エアコンを付けずに稽古に掛かりました。
そういや僕が幼少のみぎり、エアコン付けずに扇風機のみで稽古してたので、実は恵まれてるんだぜ?息子殿。
☞いや、そんなに稽古自体してなかったか(^^ゞ
☞でも、付けなかったのは、別に意地悪したいわけではないです。

まず、小舞「土車」。妙に音程がずれるんよなぁ……。
お正月の舞初式で舞わせたので、覚えてるハズなんですけども(;^_^A
何か、思うてたほどではない感じ。思い出すだけで良いかと思ってたですが、ちょっとその辺は、方針を変えねばならないようです。
8月からは立ち稽古に入りたいものです。

次に、小舞「七つに成子」。これが激ムズなのは分かる。
今のところ音の外し方が著しいです。謡の雰囲気も土車とは全然違うしさ。
うーむ。これは、地道に何度も何度もやるしかなさそうですね(--;)
いや、ま。早めに取り掛かって良かったです。謡に合わせて拍子も踏まないといけませんし、型もきっと息子殿には、激ムズです(;^_^A
☞でも、あの微妙な音律をマスターできた時は気持ちいいです。(花子ほどではないですが。)

ラストは狂言「業平餅」。「次第」という冒頭の謡が、お囃子に乗って謡わねばなりません。(おー。いろいろ、経験できるな息子殿よ。)その拍子に合わせて謡えるように……。
役自体は「次第」と「道行」があって、すぐに切り戸口から入ってしまうので、そんなに長くないのですし、科白も少ないですが、これも余裕を持って教えておきましょうかね。

幸い、僕が「業平餅」の稚児役を勤めた時の映像(8ミリフィルムからデジタル化した動画)が残ってるので、近々見てみたいと思います。

一通り、稽古が終わったところ、息子殿は汗だくになっておりました(゜o゜;
そんなに暑かったんか(;^_^A



【次回予告】
都合により、木曜日の小稽古のブログはスキップします(稽古はしますが)ので、お稽古の記事ではありませんが、何か別の趣味に事でも書いておくことにします。



2016-07-25

お稽古_① 小稽古:新たなタームに突入!!(☆☆★★)

土曜日から、息子殿は来月の第31回 おじぞうさま と こどもたちの発表に向けて、小舞「土車(つちぐるま)」の稽古、再始動です。
そうそう!この度、僕は公式に(番組に載る形で?)小舞を舞うのは、何十年ぶり!?って感じなんです(^^ゞ
☞「花子」では単独で謡って舞っておりましたけども。

「海人(あま)」という小舞なんですが、グルーブ感溢れる!?一曲ですので、お楽しみ頂ければと……。

さらに併せて、秋の第11回「狂言を楽しむ 徳讃会」では、息子殿には小舞「七つに成子(ななつになるこ)」を舞わせるので、そちらの稽古も並行して。
また、10月8日には善竹大二郎氏主宰の「善之会」にて狂言「業平餅」に出演いたしますので、その稽古もΣ( ̄□ ̄;)

ちと、息子殿には盛り込みすぎでしょうか……(;^_^A
しかし、大二郎おじちゃんたってのオファーとあれば、息子殿も念を入れて、気張らねばなりません(笑)

目下、第11回「狂言を楽しむ 徳讃会」のチラシ製作のため、原稿を用意しているのですが、「小舞」の解説って難しいですよね。『狂言歌謡』も『閑吟集』も調べてみるのですけども、調べ方が悪いのか、シックリ来る感じのものに当りません(;^_^A
もうしばらく、悩んでみますが………。ここは、師父なる人の出番かも知れません(笑)

そして!
繰り返しになりますが!!
です。
この度は、当法人から、チケットをまとめて3枚以上お申込み・ご購入いただきました、先着1組様には招待券1枚をプレゼント!!(≧∀≦) >ご購入はコチラから!
ぜひ、この機会に足をお運びいただければ幸いです。



ようやく、個人的な休みを(;´д`) (★★★★)

金曜日。

ようやく、ホントようやくですわ。
家人にも「探さないでください。」と告げて、家を出ました(嘘)

コープス・リバイバー的なマッサージの施術を受けてきまして。もうねぇ、施術してくださった先生もビックリ、ほんとガッチガチの背部と、臀部・下肢をグリグリ、ゴリゴリほぐしてもらいました〜(>_<。。。
☞マッサージ担当者が、ホントはもっとやりたいんですが……。って^^; 
☞一回じゃ取り切れないのは、僕もよう分かってます!(必ず、来月中にもう一度は!!

飲みに行く気?もやっとこさ湧いてきたところで、古巣の上司殿から一杯飲みのお誘いをいただき、イベリコ豚三昧、頂きました〜(o´∀`o)
☞いつもグローバルスポーツさんには、とてもお世話になっております。

しっかりとほぐして頂いたお陰で、翌土曜日は瞑眩というやつでしょうか?いくらでも寝られる!!ってぐらい疲労感がドフッと噴出した感じでした。
☞「瞑眩」という言葉は、誤解や(我田引水的な)拡大解釈を招きやすいようなので、あえてリンクも張りません。
☞強いて言えば、「湯あたり」に似たような症状ですが、これも想定内です。それが僕には必要でした。

土曜日も早く寝たのに不思議なことに、日曜日も本当によく寝ました。
確かに、一回じゃ取り切れないほどの筋肉の疲労状態でありましたが、ある程度まで来れば、自己修復も可能となります(笑)
☞いやぁ、軽くなったですよ。以前より格段に。
☞疲労を疲労として確知できなくなるのですな。きっと。

しかーし!!

決して遊んでいたわけではなく!!!(笑)
土曜日は、師父なる人に朝から稽古を付けてもらい、さらに息子殿には引き続き稽古を付けまして。その後、軽く昼寝のつもりが、夕食前に起こされるという^^;
昼寝しすぎたので、夜寝られないと思うでしょ!?それがもう、ぐっすりと(^^;)

日曜日は、上述の通りいつもより遅く起きましたが、これまた先週の東京行きに用いた道具・装束をチェックしながら畳みまして、蔵に終うという孤独な作業を延々と……(笑)
☞息子殿?息子殿は、映画を観に行ってましたよ!!(笑)

この、「居杭」の算置が用いる算袋、算木、八卦本(本番用/稽古用)も次は果たして誰がいつ使うのか……。
☞もしかしたら、次は僕の孫!?かもしれません。

なので、念入りにチェックをしておきます。
無事済みました。ありがとうございました。と、感謝しつつ、所定の場所に終うわけですナ。(あ、これは個人的な心情です。)

この、ワイヤーハンガーも重宝でしてな。
汗の付いた、頭巾を干すのに一工夫してみました。
☞特許でも取ろうかしらん?(笑)

非常に具合良かったです。
こうして平らな場所で中に風を通す事もできますが、フックを引っ掛けても干せるというのは、なかなかです(o^-^)
我ながら、GJです。


さーて。次はいつマッサージに行くかなぁ………。
薪能が終わってからかしらん。
☞そしてビール飲んじゃうよ(ノ´∀`)ノ

あ!大阪薪能、前売券絶賛発売中です!!御用命、お待ちしておりまーす!



2016-07-21

【おしらせ】第31回 おじぞうさま と こどもたち(リボーン)(☆☆☆☆)

今年もやります!
「おじぞうさま と こどもたち」!!
母なる人が、おおよそ30年ほど、途中に休止も挟みながらも続けて参りました人形劇の催しを、発展的に解消……といいますか、原点に還りまして。
去年の記事はこちら!!
「子ども対象の狂言ワークショップ」
として復活いたしました!!
屋内での催しとなり、例年より開始時間も早めておりますので、そのあたりは御留意下さい!
  1. 対 象:子どもと同伴の保護者(引率者の方)
  2. 料 金:無料
  3. 持ち物:座敷に上がっていただくので、靴下をお持ち下さい(素足不可でお願いします。)
  4. 時 間ワークショップはだいたい30分ぐらい、小舞は約10分、狂言「盆山」が約20分の催しです。
  5. 駐車場:なし(公共の交通機関を御利用下さい)、自転車は可。
地蔵盆のお祭りも兼ねていますので、子ども達には「御下り」の御菓子をお配りする予定です。
☞オトナの皆さまからのお供え、歓迎いたしまする!!小さな、小袋状の小分けが可能な菓子だと、なおgood!!(o^-')b

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職場の警備員さんにこのワークショップと鑑賞会の話をしますと、
「ぜひ、孫に生の本物の狂言を見せてやりたい。」
「何が、孫にしっくり来るのか分からへんねんけど、いろいろな経験をさせてやりたいんやわ。」 
「いろいろ見てみて、それが歌舞伎になるか、演劇になるか、オペラになるか知らんけど、好きなもん見つけてくれたら……。」 
という言葉を頂きました。
正しく、それでございますよ!!当企画の趣旨というのは、それなんです。
日本人なら、必ず日本の伝統芸能を知悉しておくべき!と、大層に構え、声高にあおるつもりもありません。子どもらが大きくなった時に、
「あ!そう言えば、近所の、能舞台とかいうところで『狂言』って見たかもなぁ……。」
程度にでもなれば、痛快であろうかと(笑)
ぜひ、気楽に見に来て下さい(≧∀≦)/


僕は……といいますと、この企画の実施にあたっての準備と、第60回「大阪薪能」(チケット絶賛発売中!)と、今秋の第11回「狂言を楽しむ 徳讃会」(11月13日(日)@善竹能舞台)に向けて、チラシを作る段取りを始めております。

「後援」を受け、チラシに掲載するには、
  1. 所定の様式の申請書・予算書を作成し、
  2. 高槻市・高槻市教育委員会の担当部署に提出し、
  3. その「許可」を受けなければなりません。
  4. ついでに、市の広報にも広告を。
おおよそ、「許可」が下りるまでが2週間ほど掛かると見込んで、また8月中には印刷会社さんのお盆休みもあることでしょうから、チラシ印刷(初稿→校正→修正稿→再校→修正稿→校了→印刷→納品)をあげてしまうには、少々急ぐ必要がありそうです(笑)

一応、9月1日(木)に、第11回「狂言を楽しむ 徳讃会」の詳報を公式ウェブサイトに上げたいと思ってます。
そして、それと同時に!!サイトリニューアルオープン!!!
☞の、予定……は未定^^; 

予算編成は作成し、提出用の申請書と予算書の下書きも出来ました←イマココnew!!
webサイトは……もう少し練り込む必要はありますが、目鼻が付いてきましたっ!!(≧∇≦)
☞プロじゃないので行き当たりばったりで作ってますが……(見易くなるといいのですが。)

過労死しない程度に頑張りますゾ!!(。-ω-。)ノ☆・゚:*:゚



2016-07-19

【おまけ】算置(さんのき)の算袋(☆★★★)

善竹狂言会の次の日(18日)。
僕は疲れ切って、ぐったりしておりましたが、息子殿は斯様な袋を、ばぁばからもらって、算置の算袋(算木にはジェンガを代用)に見立てて、「算置ごっこ」をしてました(;^_^A

根付もどうやらアイヌかどこかの手彫りのモノを手にして御満悦でした(笑)
とーちゃんの方法では、収まりが悪くて、じぃじに相談するよう言うと、ちゃんと巧いこと根付を取り付けてもらっていました(笑)

そして、意外と「算置」の科白覚えてるねんな!ちょっと驚いたわー(笑)
とーちゃんも、ばぁば(母なる人)から、カタツムリの根付をもらいましてね!

そう言えば、秋の徳讃会(本年11月13日(日)です!!)は「蝸牛」です(。-∀-) ニヒ♪

でんでんむしむしっ!!

カタツムリの根付の隣に、裏返しの金剛草履に乗っかったカエルの根付もありまして。こちらも貰いました(o´∀`o)
iPhoneのストラップに仕立てようかと……d(^-^)

摺り切れた感じの細かい模様など、凝ってるなぁ!と思います。
なんで、「草履」が裏返ってて、「カエル」が乗っかってるのか、気になったので調べてみますと、こういう根付は「判じ物」という趣向だそうで、「草履」=「旅」を意味して、「カエル」=「帰る」とか「還る」というような意味に読み解き、「無事に旅から帰る」と験を担ぐのだそうです。
☞ちなみに、草履ではなくて、硬貨を咥えたカエルのモチーフもあるそうで、これは、出ていったお金が返ってくる。という意味合いだそうです。

これから、チョイチョイ大きな移動もあるので、これまたタイムリーな!(≧∀≦)
そして、これ。
天下鯛へい」という御菓子です。

楽屋の御菓子を頂いて帰りまして。
これ、なかなか美味しいんです。個人的にはお取り寄せして食べたいぐらいです。

美味でありました〜(≧∀≦)

【御礼】善竹狂言会(@国立能楽堂)を無事に終えることができました。(☆☆☆☆ 長いです。)

お陰様で、無事に東京での「居杭」公演、無事に勤めることができました。
誠にありがとうございましたm(__)m 

16日(前日)。

荷造りを終えて、のんびりしていると、妻から「今回の東京行き、行程表を作ってあげてよ。」というリクエストがあり、Macで作ろうとしたわけです。

なにぶん子連れということで、相当な?ロスタイムが生じるであろうという想定の下、乗り継ぎには結構な時間を割いています(事実、緊張のためか、トイレ休憩頻回でした。)

乗り継ぎの時間を多めにとって、調整時間を含めた旅程って、パソコン版(ブラウザで調べる場合)では、作成できないんですよね!?たぶん。
☞Yahoo!で調べましたが、最適化された発車時刻の乗換え電車が自動的に選択されてしまうのです。

なので、苦肉の策としてiPhoneアプリ版(次に乗換える電車の発車時刻を任意に選べる。)乗換案内にて、スクリーンショットを撮りました(;^_^A
そのスクショをWordの段組み、A4横向きで並べて表示しようとしたけれども、画像配置にあたって、何か自動的に変な挙動するのな!Office系のソフトって!!(*`Д´*)
袋綴じ印刷の設定でようやく、マシな感じに(--;)

行程表を印刷して息子殿に進呈すると、「居杭の伝」のシール帳に貼り付けてましたわ。
今回の日帰りの旅程。息子殿を疲れさせないギリギリのポイントを狙って、楽屋入りを目指した設定です。(でないと、前ノリで東京入りしないと(;^_^A )

はい。本番当日(17日)です。

いがぐり頭氏(改メ、バラがバラバラ氏)は、いつもより2時間ほど早起きして、起き抜けに割と荒い運転のタクシーに乗ったせいか、ガッツリと車酔いしまして。

そのまま、高槻から京都まで快速電車に乗ったものの、快速電車車中でリバースするという……ね(--;)
☞乗り合わせた皆々さま、済みませんでしたm(__)m 
果たして、無事に着けるのか!?無事着いたとして十分な余力は残せているのか???
とヒヤヒヤでした。
新幹線の車中は、この様に母親の膝枕でお休み中です。
たまたま、16日の晩に江戸善竹の大二郎氏から電話を頂いたので、その流れで国立能楽堂の「応接室」を確保して頂けたのは良かったです。ソファーでゴロンとしてたみたいです。

楽屋入りしますと。
遅刻気味の僕は慌ただしく、すぐに「猿聟」の申合せに臨みまして。
☞シテの大二郎氏、忠一郎師はじめ、御囃子の先生方、共演の再従兄弟には大変申し訳なかったですm(__)m 

その後、息子殿に「橋掛りの長さ」「舞台の広さ」「一之松の位置」「舞台の滑り具合」など、ポイントとなる場所を、師父なる人共に逐次確認させまして(;^_^A
で、持参した道具・装束などをすぐ使えるよう、組んで、装束棚に準備しておくわけですが……。その間に、我が師父なる人は、チョイチョイ些末な用事を放り込んで来るわけですな(笑)

それと並行して息子殿のケアと、付き添いの妻にその指示などを出しつつ、各方面にはごあいさつなどを……(--;)
☞いやぁ……とーちゃん、いつもより働いてるゾ!?

本番は。

国立能楽堂は600席強あり、そのほとんどの席が埋まってるという感じでしてね。
☞毎年そうですけど、十郎家の底力はスゴいです。善竹能舞台の10倍の数の客席を、僕は埋める自信がありません。(;^_^A 

満員なのは、心から御礼申し上げたいわけですが、日本一長いらしい橋懸かりを通って、その600人のお客様に向かって、小学1年生の息子殿が無事に初めの「名乗り」:口開けの第一声をうまく発声できるか!?(僕も「居杭」をしましたけども、息子殿より大きかったです。確か小学3・4年生だった気がします。)

いやぁー。
居杭の亭主役の僕は、同幕で出て笛柱際に座付き、場面は違えど、居杭の名乗り・道行きの科白が聞こえているわけですが、息子殿の声の緊張も見所(けんしょ:客席)の温かい反応(朗らかな笑い)で、徐々にほぐれていく様子が感じられました。

途中。
少しヒヤッとするところもありましたが、師父なる人も僕も、同じ舞台上で「透明人間」になってる息子殿を助けることはできません(--;)
精々いつも通り、こちらが狼狽えることなく、間を保って安定して演じ続けることが、せめてもの援護射撃でしょうか(笑)
何かインシデント(あるいはアクシデント)があったとしても、自らリカバリーするよう、可能な限り、僕もそういう状況を想定して、落ち着いて対処することを教えておきましたけれども、いくつかはそれも奏功したようです(・_*)キラーン!

そうそう、お後見は大二郎おじちゃんだから、後ろで見守ってくれてるよ!安心したらいいからね!!と言うたのも良かったでしょうかね(笑)
息子殿の演じやすいよう差配してくださった、主催の十郎師には、この場を借りてあつく御礼申し上げたいと思います。

また、幕が上がる直前まで、大藏教義氏が息子殿をリラックスさせるために、カブト虫のハナシをしてくれてたそうです(笑)
そういうのも良かったのかなぁ!

いろいろと支えて頂きまして、無事に「居杭」を勤めることができました(o´∀`o)
帰りは、少しだけ気楽でした(笑)

さてさて。

今秋10月8日(土)に、大二郎氏主宰の公演会善之会が発足します。師父なる人、僕、息子殿はまたまた親子共々「業平餅」のお役を頂いております(十郎家と長德家のタッグです。)が、花を添えられるよう、また今回の東京行きの反省点を活かして、よりスマートに、負担の少ないように努めたいです。

さぁて。今週末ぐらいからは、さっそく来月の小舞と善之会と秋の徳讃会の稽古を始めますかー!?>息子殿。
☞エンドレスだぬ。



2016-07-17

お稽古_⑲ 大稽古:善竹狂言会(@国立能楽堂)直前!最後のお稽古(o´∀`o)(☆☆☆★)

日曜日の本番に向けて、最後のお稽古となりました。
なんか……やっぱり、僕の方の課題が増えた感じで(;・∀・)
いや、ま。本番は気張りたいと思います。

息子殿は、胸がドキドキしてあまり息が吸えない感じだった。と言ってました。そうだろうよ^^;
大変だけど、そこは乗り越えていくのだわ(≧∀≦)/
☞とーちゃんは、眠れなくてブログ書いてます。(って、あかんやん!ww)

大稽古が済んでからは、猿聟を最後に見てもらい……そして、装束の最終チェックとを行った次第で。

実は、先日来、サイトのリニューアルオープンに向けて作業を進めているわけですが、いろいろとこれまで徳讃会にて記録してきたデータ(写真や動画)で、ついにハードディスクドライブが満杯になってしまい、自由に使えなくなってしまいました(−◇ー;)!!

この山積した?画像データを外付けハードディスクに移動させる過程で、ちょっと使えるデータを見つけまして(笑)
☞なんせ、27GB程しかなかった空き容量が、移し替えていろいろ削除すると、本体HDDが850GB強空くというね(゜∀゜;ノ)ノ

おそらく、第2回の徳讃会あたりで狂言「伯母ヶ酒」を上演したと思うのですが、その解説のために僕が作成した資料ですね。「七つ下がって……」という言葉が出てくるのですが、その時刻を説明するのに用いたものです。
☞図の赤で丸を付けた辺り

ちょうど良い機会なので、息子殿のために狂言「居杭」に出てくる「日時」を説明するのと、算置(さんのき:陰陽師)が、算木を使って占う言葉の意味について教えてやろうと思い、少々加筆修正しましてみました。
☞実は、「居杭」の書物(台本)の巻末には、既に玄三郎翁作成の資料:時刻の対応表も添付されてあるのですが、ちょっと息子殿には難しいかと思いました。

はい。まぁ、こんなんですわぃ。

一応僕は、東洋医学の徒(はり師・きゅう師免許ホルダー)ですので、相生/相剋の概念は、存じております。あえて、Wikipediaから図をダウンロードせずに、手製にこだわってみましたゼ(`・ω・´)キリッ

これ(陰陽五行説)を知ってると、算置が何を言ってるのか、はは〜ん、にゃるほど!と解るのですが……(笑)
☞決して、根拠なくデタラメ言うてるのではないのだなぁ……という印象です。

さて、さて!日曜は日帰りで東京ですぞ(笑)
えーっと、出発は………卯の刻ぐらいですかなぁ!!
それでは、善竹狂言会にお越しの方には、舞台の上にてお目に掛かります!!お楽しみ頂けると幸いです!!!


2016-07-15

お稽古_⑱ 小稽古:あとは、当日に高いパフォーマンスを引き出せるか……。(☆☆★★)

木曜日。

小稽古は、なかなか良かったんではないでしょうか。
最近、腹を括って稽古に臨むことに慣れてきたようで、気合いが感じられました。
「○○ちゃん(妹)にみてもらったら、げんきでるのになぁ!」
と、寂しそうに言いつつも、1人で「たいそうおけいこ」から素直に取り組んでいました。
いずれ、どうしても1人でやらなアカン事が増えて来るのでね、仕方ないですわ(;^_^A

良き相手方、稽古仲間の育成も喫緊の課題と思いますが………古き良き時代の、習い事が限られた頃ならともかく、今のご時世は、幅の広い生涯の趣味となり得るモノ・コトが星の数ほどあり、その中から特に「狂言」が選ばれていくには、如何せん限界がありますわなぁ……。
☞そして、そのそれぞれが、生き残り?を賭けて、しのぎを削ってるわけで。

閑話休題。

足袋に履き替えながら、息子殿は自分のメモをした書物(台本)を熱心に読み返していました。
舞台の当日、楽屋ではそれを読むことはできない(拙家の「家訓」では、それが許されない)ので、それまでに完璧に覚え込んでおくよう伝えました。
☞本番前には、きちんと「教え」を消化吸収して(自らの血肉として)から舞台に立つ心構えが肝心なのです。

土曜日は!

じぃじと最終の稽古をして、当方から持参する算木・八卦本・算袋算置さんのきが舞台上で用いる呪術の小道具)をトランクに詰め込んで準備完了です。
なんか、普段の私生活から好き勝手してるような?(と、僕には思われる)師父なる人と、息子殿をあまり疲れさせず、スムーズに引率して東京まで行って、無事に舞台を勤め、帰ってこられるのか!?(爆)

……そう、それが問題だ!(我がMissionである!!)
☞今のところ、遺漏はない(……と、思う。)

2016-07-13

【お知らせ】2016年 第60回「大阪薪能」の前売券、発売中(☆☆☆☆)

今年も
8月11日(祝)8月12日(金)17時半から
第60回 大阪薪能(於:生國魂神社境内)
が催されます
ところで、「山の日」って御存知ですか?(笑)

お待たせいたしました!「大阪薪能」の検索ワードで拙ブログにお越しになって下さった皆さん、本日7月13日(水)、ようやく手元に番組とチケットが届きましたので、アップします!!(≧▽≦)
いやぁ……僕自身も、お役付けいただいたように思ってたけれども、気のせいだったのかしらん!?……と、若干、不安になってきてたところでした(爆)
これで、自信を持って、公表できます(`・ω・´)キリッ

さて!

詳しいことは、当法人の公式webサイトのスケジュールのページからPDFをダウンロードしていただくか、拙ブログの画像を御覧いただくとしまして。





僕は、2日目、金曜日の狂言「飛越」の新発知役にて出演することになっています。

なにぶん、屋外での公演ですので、雨天時の中止・順延、払い戻し金に関する変則的な規定があります。あらかじめ御一読いただき、ご購入くださいますようお願い申し上げます。

チケット裏面の注意書き内容

また、毎年どの屋外行事でも必ず注意喚起がなされていることですが、「熱中症」ですね。くれぐれもご油断召されませぬよう。
それから、虫除けスプレーなどもお持ちになると良いかも知れません(これは、お客様情報。)
あと、今年はどうかは未確認なのですが、境内には一応、自動販売機にて飲み物が売られています。

チケットのお求め・お申込みは、当法人公式webサイトからでも承っております(※8/7の24時にてweb上での前売券取扱いを終了し、手売りに移行する予定です。)ので、是非のぞいてみてください。ついでに御用命を頂けると僕も大変助かります!!m(__)m

そうそう!今年は、当法人から3枚以上をまとめて御購入の方1名(先着1名)に、ご招待券1枚プレゼントしようかな!!(笑)
ぜひ、お急ぎを!!(≧∀≦)/

※クレジットカードでお支払いであれば、すぐに発送できます。
※当法人の取り扱いの枚数は、11枚です(学生券は取り扱っていません。)
※あ!でも。もし、ご贔屓の出演能楽師がいらっしゃいましたら、ぜひ、その方からお求めになって下さいネ!!

2016-07-12

お…恐ろしい子ッ!!(月影先生風白目で。)(☆★★★)

まず、標題の意味が解らない方のために、こちら。
おそろしい子!とは、こんなんです(笑)


SNSのFacebookをなさっている方なら御存じかも知れません。過去の投稿記事が、「この日の思い出を見る」という表示で、折々、タイムライン(ウォール)に上がってくることがあります。

12日朝も、5年前の僕の投稿が出て参りました。
事件は11日に起こったようですが……。

5年前の7月11日。
息子殿は、母の友人(息子殿から見ると、ばぁばの友人)から、「幾つになったの?」と尋ねられたそうです。
尋ねられた息子は、しきりに妻(母親)と自分の足元を指差し「お!お!お!」と言ったそうです。
ばぁばの友人はしばし考え、
「……あッ!それはいい靴やッ!!(笑)」
とツッコミを入れたそうで。

息子、当時1歳とちょっと。
初めてのボケ。
お…恐ろしい子ッ!!
とーちゃんは、
「天賦の才」というのが、あるのだなぁ……いと、をかし。
と、改めて思いを致したのでした。

おわりんこ。




2016-07-11

「わかりやすさ」のコスト。(★★★★ そして長いです。)

先日来、ちと思う所ありまして、法人公式webサイトのリニューアルオープンに向けて、日々励んでいる!?ということを(器用貧乏暇無しな話)を書いてましたっけ?
……あ、ちょっと違った。全米が泣いたようなハートウォーミングな映画を観なくたって、十分泣けてくる。ってハナシでした(笑)

で。

ちょっと腹の立つことがあったので、ブログのネタにして溜飲下げたろう。という魂胆ですので、気が向いたら読んで下さい。
あと最終的にはちゃんと対応してくれたメーカーの名誉のために、その製品の名前は秘すことにします。
ただ、そのメーカーのサポセン(サポートセンター)の担当者が、僕の説明を読んでも判らなかったぐらいなので、このブログでも迷走する可能性は大です。
☞下述の画像や動画はメーカーが判明してしまうので…ね。特に秘すことにします(;^_^A 

レスポンシブサイトを作るにあたり、某webサイト作成ソフトウェアを使っておりますが、
ある不具合が生じまして。
Instagramをリアルタイムに公式webサイトのページに反映させようという機能なんですが、どうもおかしげな具合にレイアウトが崩れる。

そこで、サポセンに問い合わせたわけです。
当該事象の発生機序と、使用環境(機種名とかOSとかブラウザそのバージョンとか。)を伝えました。
しかし、サポセンと数回のメールでやり取りするも、「当方では事象を確認できなかった。○○か××をして、もう一度確認してくれ。」の一点張り……。

「いや、こっちは、こういう不具合が現に起こってる。参考までにキャプチャー画面を送るから!!」(と、不具合の発生してる画面を撮って送ってみる。)
しかし、向こうは、現象を再現・特定できず……。
数日間、どうにもこうにも不毛なやり取りばかりでした。

そんな時、デスクトップの動き(実際の挙動)をMacOS標準のQuickTimeというソフトウェアでダイレクトに操作画面を動画撮影する機能があることを思い出し、当該web作成ソフトの起動から、不具合が「今、ここで惹起している!!」動画を撮って、サポセン宛に、
「ど  な  い  や  ね  ん  !?」
と、動きのある映像で突きつけたのです。

そこで、ようやく本気で?サポセン側は頭を使った(曰く“専門部署でお調べした”らしくて、無事解決に至ったわけです。
何でも、僕の使っている“ブラウザ(Safari)特有に発生する事象だった”そうで、サポセンの担当者は、“FirefoxとChromeだけで動作のチェック”していて、
「問題ない!」(何をゆうとんのじゃ、このイカれクレーマーめ。)
と、断定していたようです。
☞※筆者註:()内の言葉は、筆者の被害妄想です。
☞ってか、はじめに使用環境でブラウザとそのバージョン聞いてきたから、教えたやんか!!(笑)

まぁ、結果的には、実ににゃんとも「ナンジャソレ!?」な結末よね?(笑)
☞エンド・ユーザーにここまでさせるのも、ホンマどうかと思うわ。
☞でも、ま。ちゃんとSafariでも起こらない方法を教えてもらったので。

そんな折、

実に示唆に富むblogがSNSを流れてきまして。
拝読しました。
わかりやすさの技術
というエントリーでした。
記事の内容には、「有益—無益」「わかりやすい—わかりにくい」という4象限マトリクスの図がありまして、
  1. 有益・わかりやすい
  2. 有益・わかりにくい
  3. 無益・わかりにくい
  4. 無益・わかりやすい
という分け方なんですが。
2.と3.が弁別できないが為に、「わかりにくさ」という一点のみで、2.までも否定し、「無価値な物」と見なしてしまう人がいる。
という話が載ってました。
また、1.が理想的ではあるけれども、2.の事柄を1.の象限まで持って行くには「コスト」が発生するとも。
☞非常に良く分かる!

おそらくサポセンの担当者は、自分の思い込みの範疇から脱することができず、メールの文面から察するに、僕が提供した情報のすべてを精査することなく、「無価値な物(シロウトのたわごと)」と見なしたのではないかなぁ……。
☞筆者註:()内の言葉は、筆者の被害妄想です。

ま。僕がサポセンに伝える情報で、省略するレベルを見誤ったお陰で、僕は「時間」「労力」という「コスト」を余分に支払う羽目になったのですけどもね。
☞キャプチャー画面でなく、動画でなければならなかった。
☞でも、サポセンの期待値って、もっと高いと思うのよ?


「狂言」も同じだなぁ……なんてね。
よく、「狂言は難しい!」という方がいらっしゃるのですが、そういう方とお話ししてて、「では、実際に狂言をご覧になったことは、あるのですか?」と尋ねると、(僕の実感ではありますが、)約半数の方が、観たことない上で「難しい。」と判じておられるわけです。
☞そして、よくよく聞くと「歌舞伎」や「能」と混同しておられることも、実は思っていた以上に多かったり。

つまりまぁ、
「難しい・分かんない!と思われているが故に、観る価値のないもの。」
と判じられているのではないか……と、思うわけです。

そう言えば……全然関係ないハナシですけど。
昔、「シゲヤマ君って、お肌がきれいだから、狂言やってるときも、お化粧乗りがいいんでしょう?」って、ちょっと好きだった女の子から言われて、「それ、歌舞伎な!」って思い、百年の恋も冷めたこともありましたっけね……(遠い目)
☞彼女なりの褒め言葉だったと、今なら思うですが(笑)
☞前にも書きましたっけ?

閑話休題。
僕が目指したいのは、1.と2.の中間ぐらいでしょうかねぇ。
ただ、狂言は「面白いです」「楽しいです」と、連呼するだけなのも、それではちょっと“芸がない”ので、その辺は、ちゃんと「コスト」を掛けて、工夫をしてみたいと思うわけです。

そう。息子殿が、まだ見ぬ、恋のお相手に醒めないで済むように!!(違)
とーちゃんは「コスト」をかけるのだ!!
☞そしてそのコストは、たぶん僕は回収できないだろう事も、器用貧乏神に憑かれてるので、何となく分かるのだ!!(>_<) 
☞レスポンシブ化というのも、「パソコン、難しい!」「ネット見られない!」って人のために、スマフォやタブレットからでも見られるよう、2.→1.へ移行する事だ。とも言えます。


お稽古_⑰ 大稽古:いよいよですなぁ。(☆☆☆★)

土曜日。

今回は、装束組みにまつわる話でも。

いつもの通り、舞台の掃除を行いまして。
だいたい、僕の方の目処がつきそうなところで、息子殿に稽古着への着替えを促すわけですね。当然に、サッサとやりませんから、ウダウダとやる時間分も見越して。
そして、彼奴が今見ているテレビのキリの良いところで声を掛けるわけです。
☞これが意外と大事でして(°□°;)
☞無駄にこちらがイラッとしない秘訣でもあります(。-∀-) ニヒ

大稽古時は浴衣と袴を着けますが、まだそれは無理なので、用を足して、浴衣になる前の下着に着替えて準備をさせます。これは、本番に向けたトレーニングでもあるわけですナ。

小稽古は、Tシャツに長ズボンの出で立ちです。もっとも、居杭頭巾を懐中しないといけないので、Tシャツの上に汗取りを着て、帯で締めます。
☞空手の道着を着ているような感じですね。

大稽古では、浴衣と袴を着けることで、袖の袂がある感覚、袴のある感覚に慣れさせているわけです。

子方(こかた:子役)の装束合わせも、実は意外と大変でしてナ(^^ゞ
子どもの成長って早いです。普段着の洋服でも、「…あれ?サイズが合わない!?マジで!?」ということはあろうかと思います。

基本的に装束というのは大きめに作ってあります。
それを「肩揚げ」あるいは「腰揚げ」という作業を経て、サイズを合わせていくわけです。
☞「狂言を楽しむ 徳讃会」でも、リハーサルと事前に装束合わせ(フィッティング)というのは必ずやってます。

今回、東京の善竹狂言会の御装束も、十郎家の大二郎氏と実に綿密な(!)打合せをしまして(−◇ー;)!!
☞裏の、実務者レベルの折衝?です(笑)
☞ホント、写メって便利です。いい時代になりました。一目瞭然!

善竹狂言会の当日に、上述の肩揚げとか腰揚げというフィッティング作業をすると、やはり疲れるのではないか。それに、特に息子殿は小柄な方です。
☞疲労は、子方のパフォーマンスを左右する重要なファクターなのです。

そして、その作業時間を十分に取ることが出来ないのではないか?
☞装束を着せて、まち針をうち、縫い留める時間が要りますし、素早く巧く縫う自信が……僕にはなくて(^^ゞ
☞前日入りするぐらいの勢いが要ります(笑)

と、いうこともありまして……。
子方の装束は、当法人より持参することになっています。
また、肌に直接触れる御道具は、演者の汗が付きますので、基本的には拙家では持参する方針です。
☞主催者のご用意下さった御装束を傷めないためでもあります。

加えて。息子殿は「小柄だ」と申しましたが……小柄ですと、やはり手も小さいんですよね……。つまり、どういうことかと言うとですね。「掴める算木の量が、変わる。」って事なんですねぇ!!
☞狂言「居杭」ご覧になったことない方は、想像しにくいでしょうが……。
☞そんな方は、7月17日(日)の善竹狂言会@国立能楽堂へ、Let's Go!!

当法人にも二組み、算木のセットがありますけども、片方はビミョーに太いんですよね(^^ゞ
……なので、これも、細い方の使い慣れたものを持参……と(゜o゜;

あと、僕の「猿聟」立衆の御装束一式を持ってくるよう、仰せつかってるので、これも持参……と。
忘れ物のないようにリストアップしますと、意外と細々した御道具?が多くて(笑)
おおお〜。A4ぺら一分のリストにはなりましたかΣ( ̄。 ̄ノ)ノ

土日と掛けて、折を見て一通りパッケージングしてみましたが、何とか、いつものリモワちゃんに入りました(;^_^A
☞一部は、師父なる人にも持ってもらいますが……。

さて。
今週いっぱい掛けて、忘れ物がないか、もう何度かチェックをしてみますかなぁー。
ま、こんな風に拙家ではやっとりますd(^-^)
☞パッケージ中、「糸針」(能楽師仕様のソーイングセット)をリストアップするの忘れてるのに気付きました(用意はしてあったですが。)



2016-07-07

お稽古_⑯ 小稽古:早く終わりたいのだろうのぅ(☆★★★)

えー。私ごとで恐縮ながら。
7月7日。なんとまぁ、41歳を迎えます…た。

愛いヤツらぢゃ。
もそっと、近う。
さ、さ。近う寄…れ。

どぅはっ!くっさぁあっ!!
頭、くっさ!!!
めっさ酢昆布っ!!!

みたいなことは、往々にしてあると言われております。夏場のお子さまの頭髪、頭皮には、十分にお気を付けあそばせm(__)m

…というわけでして。

7日の木曜日は、ワタクシ儀「飲む気満々」な訳でして、小稽古はできないわけで……。水曜日に繰り上げて、息子殿のお稽古をば。

録画しながら、始めましたけれども。
息子殿は、たぶんもう、早く終わりたい一心なのでしょう。「名乗り」の科白の早いこと早いこと(--;)
基本の発声も崩れがちなので、これはやり直し(-_-#)
よくない方法で繰り返しても、結局その「悪い内容」が定着してしまうだけなので、漫然と稽古をこなす(ルーチンワークをこなす)という発想なら、むしろやんない方が良いです。

ギャラリーがいると、何か張り切るみたいなんですがねぇ……(--;)
明らかに手を抜くのは、何とかさせなアカンなぁ……(;^_^A
☞師匠の威厳がないのかしらん(−◇ー;)!!

そして。 

僕自身の稽古をも終えて、稽古場から出て来ますと、ムスメが何やら外に出て、探索してまして。蚊に刺されるのに…何してんのかな?と、思ったらセミの羽化を探してたみたいです。

ど根性に杉(過ぎ)る紫蘇
なかなか僕も見つけられなかったですが、代わりに変なものを見つけました。

実は拙家の庭には、杉が植えられているのですが……。
そう。「何でわざわざ杉なの?」って思われる向きもあるでしょうが、これはですね、狂言に杉の葉を使う演目があるためです。
☞他にも、舞台に用いる植物(竹とか?)が植えられてますです。

その杉の木の幹に、何でか知りませんが、紫蘇が生えてましたΣ( ̄□ ̄;)

ど根性に過ぎる杉
実は、1年ほど前ですが、やはり7月に通勤路で、ど根性に過ぎる杉というのを見つけたのですが、今年は、
ど根性に杉(過ぎ)る紫蘇
を見つけた次第であります(笑)

これは、いわゆるセレンディピティ的な何かなのでしょうか?
誕生月にこんなモノを見つける意味とは!?これが示唆するモノとは?(°□°;)

……如何せん、凡才・不肖の身には、ちっとも偶察すること適わなかったみたいです(;^_^A
-`).。oO(頑張りようが足らん。って意味かしら?いやぁ、やり過ぎぐらいだよ!……って(;゜〇゜)ハッ これか!?

セミの方は……ちゃんと居ました(妻が見つけました。)

かつて、師父なる人が言ってました。

セミの脱皮(羽化)
……つまり、
“セミヌード”やな!(ドヤ顔)

……と。
☞皆さん、セミにも気ィ付けなはれや!!



2016-07-04

お稽古_⑮ 大稽古:おばちゃんも褒めてくれたな!!(☆☆☆☆)

自著・ピカゴロウと共に
金曜から、僕の妹で 絵 本 作 家 の、ひろたみどりが帰ってきてましてね(笑)
☞どうやら販促にも行ってきたそうです。

息子殿が会うのは、本当に随分久しぶりですし、ムスメに至っては、なんと、初対面でした!
“ひなちゃん”のモデルなんですけども(笑)

師父なる人も、妙に?張り切ってましてね!!(笑)
みどり、帰って来よったら、「居杭」を見せたったらええねん。
☞実は発案者は、師父なる人でしてん。

まぁ、確かに。
ギャラリーが増えて、緊張する環境を作出して、負荷を掛けるのは、シミュレーションとしては賛成です。
そんなわけで、息子殿も浴衣と袴、あと肩衣も着けて!というご指示で。
となるとですよ?いろいろ蔵から出してくるものも増えるじゃあ、ありませんか(゜o゜;

はい。
師父なる人がそう、仰せですので。
準備いたしましょう。
こちらは、高槻・紀伊國屋書店で見られます

そして、土曜日を迎えた


僕は息子の段取りと自分の段取りだけでもう、汗だくです(-_-#) 
どうせ、暑いだろう……って冷房をあらかじめ付けてたのに、もうこれですじゃ(;^_^A 

目の前に、浴衣の下に着る肌着を用意してるのに、
とーちゃん、“あせとり”は?(どこにあんの?)
みたいなことを、のたまいます(-_-#)
☞いや、ホンマ、誰に似たんやろ!?

いやいやいや、目の前に置いてありますがな。よう、見て下さい(-_-#)
…あ。ほんまや。(;^^)
 って、自分で用意するぐらい………やっぱり、まだできへんかー、小学生め(*`Д´*)

そして、録画しつつ大稽古を……。
ムスメも観ていましたが、盛り上がってくると、本当に素直に反応が出ますよね。楽しそうに笑っていました。
僕の妹も大層感心したみたいでした。
☞幼少のみぎりは、妹も一緒に稽古をしてましたからね。(僕の相手役で。)

一通り終わると、次は録画した映像をみつつ、「ここが悪しい。」「かしこが悪しい。」
という指導がありまして。
むしろ、息子殿より僕の方がいろいろ指摘を受けた感じですにゃ(^^ゞ

途中、ハプニングもあったんですが、内心ヒヤッとしながら(息子殿どないしよるかな?って)見てましたが、別に違和感なく対応できてたのは、良かったのではないでしょうか。

東京行きも2週間後と迫りました。
新幹線のチケットも手配しましたし、日曜には大二郎氏からリクエストがあり、当法人から持参する装束を一通り組んでみて、色合せもいたしました。
準備もほぼほぼできあがりました!

……無事に終えられるよう、精一杯努めたいと思います。
次回の小稽古も録画してみますかなぁ……。



2016-07-01

お稽古_⑭ 小稽古:うーむ。限界かしらん(--;) (☆☆★★)

現状で、伝えられることは伝えたし、指導できるところは既に指導しました。
あとは、本人の器量次第だと(ごく個人的に)思うのですが……。どんなもんなんでしょうねぇ。

もう少し、舞台数や稽古を積み、年齢を重ねたらば、速やかに定着し、反映もされるのでしょうが、如何せん、まだ芸歴2年ですやん(笑)
客商売である限り、そこで妥協したら、きっとアカンのでしょう(−−;)
しかし、際限なく「要求」のみがなされ、ゴール目標が見えないという状況下では、モチベーションが殺がれるのでは!?と、僕は懸念してしまいます。
☞ま、是非はともかく、能楽師の修業って、そういうもんかも知れませんけどもね(笑)

今週末の大稽古は録画して、でき具合を別方向から確認・検討したいと思います。
好評発売中!!
東からピカゴロウを描いた、絵 本 作 家 の !叔母ちゃんが凱旋して(笑)きてるので、「居杭」を見てもらおうかねぇ。









さて、稽古が終わって。
稽古前に「おさらい」したこと(息子殿はメモを残してたみたいです。)が、この稽古で、どの程度実際に反映できたか、自己評価を聞いてみました。
「まぁまぁ、できてたかな?」という自己評価であったよう(もちろん、不十分な点は、細かくtipsを含め、指導しましたが)なので、それで好しとしました。

息子殿の稽古が終わって、僕が自分の出演する、もう一曲の「猿聟」の稽古を終えて、稽古場から居間の方に行きますと、最近字を覚えてきた息子殿が、書物に実に拙い金釘文字(笑)で、さっき僕の注意したことを、一生懸命に書き込んでいました。
☞まだ漢字が読めないので、ひとまず書物(台本)は、母親に預けているのですが。

………うーん。書物が…ねぇ(;^_^A 
☞嗚呼!僕の作った書物が……(--;) 
いやぁ……それ、あとで読めんの?(笑)
と、正直なところ、思いましたけども!
その心ばえを評価しようではないか!!
息子殿なりの、工夫、熱い心を無下に腐すわけにはいかんですしなぁ……。

ま。そこは、グッと堪えたとーちゃんでした。


おわりんこ。